特定非営利活動法人  藤枝ももはなの会

設立経緯&プロフィール

平成19年、静岡保護観察所より保護司として任命され、更生保護活動に従事して、14年間に過ちを犯した母子家庭の23人の対象者を担当し、大変苦労いたしましたが全員を社会復帰させることができました。

 

 そして、14年間の保護司時代に、青少年非行防止活動の重点課題としての一環として中学校との連携活動依頼が、静岡保護観察所より要請があったときに、平成15年「浜松こども園の作文集・ももはな」を藤枝市会議員の天野正孝氏よりいただき読ませていただき、涙がこぼれるほど感動する内容でした。

 

 この作文集は、財団法人浜松こども園発行の「障がい児・者のきょうだいの想いの作文集」で、浜松市・浜松市教育委員会・静岡県社会福祉協議会・静岡県医師会・浜松市医師会・静岡県手をつなぐ育成会・浜松市をつなぐ育成会・静岡県歯科医師会・浜松歯科医師会・静岡県ボランティア協会・静岡県重症心身障がい児(者)を守る会・浜松市商工会議所青年部・中日新聞社東海・静岡新聞社浜松支局・

読売新聞社浜松支局・朝日新聞社浜松支局・NHK浜松支局・静岡放送浜松支局・静岡第一テレビ浜松支局・静岡朝日テレビ浜松支局・テレビ静岡浜松支局・K-MIX等以上の団体・企業関係各社の後援で発行された作文集です。

 

 内容は、障がい児・者を兄弟姉妹に持つ中学生が、障がい者と暮らす悩みや葛藤を抱えながらも共に支え合いあい、生きて行く喜び、障害に向き合うことで感じた意味などを実名入りで綴った大変感動する貴重な作文です。

この様な作文を綴ってくれた中学生の勇気に感動し、また、胸を打たれ、一人でも多くの子供たちに伝えたいと思い、平成25年に藤枝中学校に「ももはな作文集」を教頭先生(当時、櫻井教頭先生)に持ち込みました。結果的に学年道徳の時間に朗読会実施の了解を頂き一学年全員参加で体育館で開催いたしました。また、藤枝市教育委員会の山本教育長にも参加頂きました。

 

翌日、藤枝中学校での朗読会の模様が静岡新聞に大きく掲載され事から、市内各学校から朗読会開催の要請があり、七年間に葉梨中学校・西益津中学校・高州中学校瀬戸谷中学校・岡部中学校・青島中学校・藤枝順心中学校へと広がり、延べ、3.850名の中学生に聞かせることが出来ました。

 

 この「ももはな作文集」朗読会が七年間続いた要因といたしまして、作文内容の素晴らしさは勿論ですが、元アナウンサーの方々の分かり易く心のこもった朗読のおかげであることも大きな要因であると強く感じます。学校からの感想といたしまして、「いじめ」が少なくなり生徒同士が明るくなったとのお言葉をいただきました。

 

 そして、令和元年9月30日に保護司定年退任と同時に、教育委員会等の行政機関からの要請もあり、特定非営利活動法人「藤枝ももはなの会」として令和元年10月1日に北村正平藤枝市長に認定を頂き正式に活動を開始いたしました。

 

 以上の事から、更に多くの子供たちに聞かせて社会的に弱い立場の方々に心暖かく接してくれる人間に育ってくれることを願ってこの朗読会を普及したいと思っております。(藤枝ももはなの会 理事長 南條怡三